★ 東北地方太平洋沖地震(2011年3月11日14時46分。M9.0)で罹災された方へ、心からお見舞い申し上げます。互いに支えあい、新しい地域社会をつくっていきましょう。 ★

共立 Community

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■2011年4月25日

 社員の皆さんへ

 最後のメッセージを送ります。

 東北地方太平洋沖地震(3月11日14時46分)や余震、その後の地域経済などの動きなどを総合的に鑑み、当社は、事業を停止することを決めました。事業停止については、社内的には、地震直後から少しずつ話をしてきたところです。社外的には、本日、説明を始める予定です。

 4月1日から会計年度第30期を始めばかりです。前期決算は、単年度で赤字でした。赤字額のほとんどは、3月期に発生しています。厳しい決算内容ですが、債務超過には陥っていません。

 しかしながら、東日本大震災後の地域経済と印刷会社を取り巻く環境の変化などを予測しますと、更なる投資を行い事業を継続することは難しいと判断しました。地震・津波・原発・風評という自然災害と人災による複合災害の影響は、いわきの産業の在り方を大きく変えていくことでしょう。

 社員の皆さんへ:雇用を守りきれなかったことをお詫びします。もっとも気にかかることです。再就職などを応援します。

 取引先の皆さんへ:支払などのことで、一部の皆さんへ、ご迷惑をおかけすることになりそうです。かかる時期に、誠に申し訳ないことです。

 金融機関の皆さんへ:事業停止について、金融面のご支援をお願いいたします。30年間かけて作り上げました信頼関係も、この事業停止という判断で、崩れるのかと思うとさびしいものがあります。

 お客様の皆さんへ:お引き受けしている印刷物については、最後まで責任を持って納品させていただきます。当社と友好関係にある市内の印刷会社などをご紹介させていただきます。

 いわき市民の皆さんへ:地域の皆さんに育てていただいたことに、心から感謝申し上げます。

 確かに、「事業の停止」を決めました。が、どのように進めるのかについては、全く不明です。ひまわり信用金庫さん、弁護士さんなどと相談しながら進めることになりそうです。目安としては、5月25日(水)で事業停止します。

 1982(昭和57)年10月1日創業、そして2011(平成23)年5月25日事業停止・廃業です。一日一日一年一年が充実していました。一つ一つの仕事が楽しかったです。仕事が嫌になったことや苦しいなと感じたことも一度もありませんでした。「事業停止」最後の難関です。

■2011年3月25日

社員の皆さんへ

 おはようございます。「25メッセージ」を届けます。ブログ(日記風の簡易型ホームページ)という便利なインターネットの仕組みがない時代から、ずいぶんと長い間、毎月25日、給料袋に同封する形で書いてきました。毎月読んでいるという銀行の人から、「25メッセージは、鈴木さんのブログですね」と言われました。

 一か月は長いです。特に、お給料日は、まだかな、お財布がさびしくなって来たのだけれど、給料日は本当に、まだかまだかの一か月ですが、この「25メッセージ」は、あれれ、きのう書いたばかりなのに、もう、一か月がたったの。同じ一か月でも、ずいぶんと違うものです。

 毎月、何を書くか、結構悩むものです。今月は・・・

 3月11日(金)14時46分、マグニチュード10.0の巨大地震が発生しました。床が競り上がり、窓ガラスが音を立てて震え、書棚が波打つようにバタバタと倒れました。重い家具も、羽がある紙細工のように飛びました。5分以上の揺れです。そして、大きな余震が、何回も何回も続きます。船酔いになりそうな揺れです。
地震がおさまりました。呆然としつつも、後片付けを始めました。雑巾で床を拭き、水道をひねりましたが、水が出てきません。断水(地震から12日目の22日、ようやく水が出るようになりました。しかし、本日現在、市内の5割以上のところが断水しています。)です。電気は、大丈夫でした。

 刻々、伝わるニュースを見てびっくりです。津波が襲ってきたのです。24日現在、死者231人、行方不明者の数はいまだ、はっきりわからないとのことです。勿来、小名浜、江名、豊間など、いわき七浜が壊滅的な被害を受けました。多くの人がなくなり、そして避難所生活を続けています。

 スーパー、コンビニなど商店が閉まり、ガソリンが欠乏し、携帯電話が通じなくなりました。現代生活の便利なものが、実は、脆いことがわかりました。歯車が違ってしまいました。「開いててよかったコンビニ」が、一番先に閉まり、まだ、開いてないところが多いのです。社会の矛盾です。印刷物は、すべてキャンセルになりました。新聞に、チラシを折り込むことができないのです。

 そして、原発の事故、事故への対応のまずさ、続いて、風評被害が広がっています。地震・津波・原発・風評と、試練の連続です。

 共立印刷は、印刷工場を救援支援物資の物流基地にすることを決めました。
30年間、いわき市の地で、印刷の仕事をさせていただいたことに対するお礼です。
心から、感謝---!!

■2011年2月25日

社員の皆さんへ

 日経流通新聞を売っているコンビニがある。1部170円だ。そのコンビニ近くに行くときは、買うことにしている。不定期購読者だ。その2月23日号の、普通の新聞で言えば、テレビ番組が掲載されている最後のページ。

 「活版でつむぐワタシの言葉」「一字一字拾い上げ・・・印刷物に手作り感」と、活版印刷が若い女性などに人気があることを紹介している。関西の老舗印刷会社の2代目の集まりである関西活版倶楽部が主催した「活版エキスポ」では、鉛製の活字を拾い、「テキン」と呼ばれる手動式の活版印刷機でメッセージカードなどを印刷するコースが人気だったという。

 インターネット、携帯電話、ツイッターなどデジタル全盛時代に、超アナログの活版印刷。活字の表面にインキをつけ、用紙に圧力をかけて押し付けるように印刷する。原理はシンプルだ。その活字を鋳造することも体験できるという。
参加者は、パソコンの画面がそのまま印刷されるのとは違った感覚を楽しんでいるようだ。圧力のかけ方で、字の濃淡も変わるし、紙の表面にできる凹凸が、ゆとりというか優しさ、新鮮に映る。

 名刺や便箋など、人とのコミュニケーションで使うものには活版印刷が向いていると思う。結婚式の招待状は、最近まで活版印刷だった。活版印刷では、文字や情報を大切に扱っているように思う。電子媒体とは違う紙媒体の素晴らしさがある。モニターの中の情報よりも、「わざわざ紙媒体に定着させる行為」は、確かに、デジタルでは味わうことができない人の五感に響くものがある。

 同じ新聞の3面には、「仕入れられず、チラシで謝る」という記事があった。おや、と思い読むと。ある地方の食品スーパーの社長さんが、感動するほどおいしいジュースに出会った。生産者に、うちの店で取り扱わせてほしいと依頼すると、生産量も少ないので、食品スーパーに卸すことはできないと断られた。

 この社長さんはチラシに、このことの経緯を記載して、このジュースを扱うことができなくて、ごめんなさいと消費者にお詫びをしたということだ。普通チラシは、売り出しの商品を載せるもの。この社長さんは、売りたくても仕入できない、感動したジュースの話をチラシに載せました。なんか、ほのぼのとします。たぶんこの社長さんは、自分の仕事の目的がなんであるかを知っているのでしょうね。売ることではなく、食品を届けることですものね。活版機の話、仕入できないジュースの話、日経流通新聞は面白いですね。専一。

■2011年1月25日

社員の皆さんへ

 「1.22事件」から、1周年記念です。記念とは、良いことだけではなく、「悪いこと」にも使います。その、「1.22事件」の前に、・・・
「1.22事件」にも、そこでつながっているような二つの出来事を紹介します。

(1)待ち合わせや、時間調整、食事などで良くデニーズを利用します。ファミレスの中では一番落ち着きます。そのボックス席に座り、深炒のコーヒーを飲みながら、朝刊を読んだり、時にはノートパソコンを開き、キーボードをかちゃかちゃします。
 周りが騒がしくても結構落ち着きます。耳障りな声が聞こえると、気分はいっぺんに灰色になりますが。店員さんが、コーヒーのお代わりいかがですかと、声をかけてくれます。その一声がうれしいですね。ある時、あるお店で、感じのよい馴染み店員さんが、「来週から、ドリンクバーに変わります。お手数かけますが・・・」とのこと。外食業界も、この不景気でコスト削減なのでしょう。翌週には、ドリンクバーに変わっていました。「ドリンクバー??えぇ、そうなの??自分で取りに行くの。どうやるのかしらね。」と、二人連れの50代のご婦人。ドリンクバーに変わったことに、ご不満のようでした。ドリンクバーは、ファミレスのセルフサービスですよね。バスから車掌さんがいなくなったときの衝撃のようなものです。このように、人の温かみが伝わる職種をどんどん減らしてきました。

(2)今、「ソーシャル」という言葉が氾濫しています。ソーシャル・ビジネス、ソーシャル・ファイナンス、などなど。インターネットの世界では、「Twitter」「Facebook」のようなサービスをソーシャル・メディアといいます。ソーシャルダンス、すなわち、社交ダンスですから、「ソーシャル」とは、社会的なという意味合いでしょうか。
 Twitter(ツイッター)のことを、新聞では、140字の簡易ブログといいます。そのブログは、日記風の簡易型ホームページです。
 詳しいことは別にして昨日、このTwitterを始めました。半日で、約30人近い友だち(フォロワーといいます。)ができました。大学生から社会人まで様々な人たちです。Twitterでつぶやくことを、Tweet(ツイート)と言いますが、Tweetすると、すぐにフォロワーから返事があります。インターネットでおしゃべりをしている感覚です。

 不思議な社会になりました。一方で、ドリンクバーになり、その一方で、友だちづくりが活発です。そうです、人は社会生活を営む生き物なのです。そんなことを、ソーシャル・キャピタルといいます。「1.22事件」は、商習慣というソーシャル・キャピタルが壊れた日です。正しくは、壊された日です。破壊とは、形が崩れ信頼関係が崩壊することです。

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